HONDA CBR650R リアタイヤの交換 Vol.3 |
次は新しいタイヤをホイールに組み込みます。 タイヤをホイールに組む上で注意すべき点は2つで まずタイヤのサイド部分を1周確認して 回転方向を示す矢印(黄矢印)が書いてあると そのタイヤは回転方向が指定されているので ホイールのブレーキローターやスプロケットを目印に 回転方向が合うようにホイールに組みます。 あと黄色の丸印が書いてある軽点(赤矢印)を ホイールの重い部分であるエアバルブの位置に合わせる事で バランス取りの時にウェイトの量を最小に出来ます。 |
まずはタイヤを取り外した時と同じように ホイールのリムに触れる縁の所にシリコンスプレーを1周吹きます。 |
シリコンスプレーを吹いた所が下に向くように ホイールの上にタイヤを乗せて斜めに引っ掛けます。 エアバルブと軽点の位置を常に意識し 改めてタイヤの回転方向が間違っていないかも確認します。 |
斜め掛けしたタイヤの端からタイヤのサイドに乗って 徐々にホイールの上側に移動しながら タイヤをホイールにはめていきます。 ここはあっさりホイールにはまると思います。 |
次はタイヤの残り半分をホイールにはめ込みますが ここからは枕木や適当な台をホイールの下に敷いて ホイールの半分を地面から浮かせた方が 作業がしやすい場合がありますが無くても問題ありません。 |
先ほどと同じように端からタイヤのサイドに乗って 枕木でホイールを浮かせた反対側から 徐々にリムの内側にはめていきます。 先ほどは膝でいきましたが ここからはかなりタイヤが硬くなるので 靴でタイヤを踏んでいきます。 ハイグリップタイヤの場合はタイヤ自体が やわらかいので比較的簡単なのですが 長持ちする硬いタイヤの場合は そう簡単にははまってくれないので コツとしてはタイヤがホイールの中心くらいまで潰れるように しっかり手前から踏み ホイールを手前に寄せるというのを繰り返し ホイールの半分くらいまでタイヤがはまるまで行います。 ホイールのバルブは タイヤを踏んだ時にバルブの出っ張りが引っかからないように 12時の方向にしてから作業をした方が良いですね。 |
だんだん上に進むにつれて タイヤが引っ張られて硬くなっていくので 足で踏むだけでは限界が来たら リムプロテクターを2つほどホイールに引っ掛けてから タイヤレバーを使って直接タイヤをリムの内側に入れます。 リムの内側にタイヤが入ったらそこを足で踏んで タイヤが戻らないようにホールドします。 それを繰り返していくとタイヤを組み込む事が出来ます。 タイヤははまってもリムプロテクターは回収できますよ。 |
新しいタイヤがホイールに組み込む事が出来ました。 次はタイヤのビードを上げます。 |
タイヤのビードを上げる作業は タイヤに空気を入れていくだけですが 手動式の空気入れだと成功率は60%程で 空気が入るよりもタイヤの隙間から抜ける量が 上回ってしまうとタイヤが張らないので ビードを上げることが出来ません。 |
一番確実なのが電動エアコンプレッサーを使う事です。 自動車に車載されている12Vのエアコンプレッサーでも使えますよ。 クルマの横にホイールを持っていくか 家で使う場合は100Vから12Vに変換するアダプターを使います。 これならほぼ100%空気が入るのでビードを上げられます。 たとえ空気が抜けていったとしても両手が使えるので タイヤを押さえたりして出来るだけ空気が抜けなくなるように 変形させれば空気が入るようになりますよ。 空気を入れていくうちにビードが上ると パン!パン!と2回大きな音が鳴りますが焦らないで下さい。 とりあえず指定空気圧よりも多めに空気を入れて タイヤとホイールをしっかり密着させてから コンプレッサーを外します。 コアが入っていないので当然、空気がある程度抜けますが 空気の勢いが弱まってからバルブコアを付け直し 指定空気圧まで空気を入れます。 これでタイヤの組み込み作業は完了です。 |